ドッグフードの適量はフード種類(フードカロリー)や愛犬の体重(必要カロリー)、体調などによって変化します。
そのためドッグフードの適量は個体差によって変化する事になりますので、同じ犬種だからといって同じ量を与えればいいわけではありません。
また気温差や体調面、年齢によってもフード量が変化しますので、いつまでも同じ量を与え続ける事も出来ません。
愛犬の体調や糞便の状態によりドッグフードの適量を見極めるようにして下さい。
体重による必要カロリー
基本的にドッグフードの量は愛犬の必要とする必要カロリーを計算する事で求める事が出来ます。
安静時エネルギーを求める「70×体重(kg)の0.75乗」という式に身体活動レベル(係数)を掛ける事で必要カロリーを求める事が出来ます。
係数は生後4ヶ月までで3.0、生後4ヶ月から1年までが2.0、健康な成犬(未去勢・未避妊)で1.8、健康な成犬(去勢済・避妊済)は1.6となります。
肥満傾向の成犬や高齢期の犬(未去勢・未避妊)は1.4、肥満傾向の成犬や高齢期の犬(去勢済・避妊済)1.2に変化します。
肥満で減量が必要な子は1.0となります。
例えば体重5kgの未去勢のオス(2歳)の場合、必要なカロリーは421kcalとなります。
ドッグフードのカロリー
ドッグフードの種類によって100gあたりのカロリーは違いますので、与えるドッグフードにより食事量も変化します。
一般的なドッグフードのカロリーは100gあたり350kcalくらいに設定されており、必要カロリーと照らし合せてフード量を計算します。
減量中の場合にはフード量が少なくなりもの足りなくなるのを防ぐために、フードのカロリーは100gあたり300kcal程度のものを選ぶのがオススメです。
糞便の状態による調整
愛犬の体重からフードの適量を計算したら、実際に愛犬に与えて見て様子もみて見ます。
フード量が少ない場合にはコロコロとした硬い便が、フード量が多い場合には水分を含んだ軟らかい便になります。
もちろんほかの要因(運動不足、水分不足、食中毒、消化不良など)により糞便の状態が変化しますので、フードの量を調整しても変化が見られない場合には他の原因を考えて見て下さい。
ティッシュで持って崩れない硬さが良い糞便の状態です。
ドッグフードの量が多すぎると肥満に繋がりますし、少なすぎると栄養不足になってしまいます。
少しの差でも毎日の事ですので、適量をしっかり与える事が大切です。
フードの量をしっかり計る事で食欲低下にも気づくことが出来、病気の早期発見にも繋がります。